ISMSは元々英国の情報セキュリティ認証基準規格「BS7799-2」要求仕様を元に
日本で「ISMS認証基準(Ver.2.0)」として2003年に策定されたものです。
この「BS7799-2」が2005年に「ISO/IEC 27001:2005」として国際規格となりました。
「ISO/IEC 27001:2005」をそのまま2006年に日本工業規格にしたのが「JIS Q 27001:2006」です。
(ISO/IEC 27001とJIS Q 27001はイコールな規格です)
ISMSとは組織の保有する情報を「CIA」(機密性・完全性・可用性)の観点から維持していくための規格です。
いまどきウイルス対策ソフトを業務用PCに導入せずにインターネット接続する人はいないでしょうが、
ウイルス対策ソフトのウイルス定義ファイルが古いままならウイルス対策ソフトはPCに入っていないのと同じことです。
LANで社内ネットワークが構築されている場合、全社的にウイルス定義ファイルが最新で統一されてないと
脆弱な部分からウイルス感染が広がりかねません。
情報資産とは業務を継続していく上で必要な価値を持つ有形、無形の資産(asset)のことをいいます。
【情報資産の例】
顧客・従業員情報、PC・サーバの中の電子ファイル、電子メール、契約書、アクセスログ、各種マニュアル。
【ハードウエア資産】
PC・サーバ、ネットワークインフラ、記録媒体など。
【ソフトウェア資産】
業務ソフトウェア、システムソフトウェア(OS)、開発用ツールなど
【サービス資産】
空調、電源、照明など。
※コンピュータは一定の温度の環境でしか安定稼動しません。
ユーティリティも資産と考えられます。
【人的資産】
資格、技能、ノウハウなど。
【無形の資産】
組織の評判、イメージ、ストーリーなど
※インターネットでは悪い評判は光速で広がります。
情報資産が内外の脅威によって棄損される可能性のことをリスク(Risk)といいます。
実際に個人情報の流失事故などが発生して情報資産が損なわれた状態のことをインシデント(Incident)といいます。